絵画と恋
先日、知り合いの美術作家Kさんの個展に行ってきました。素晴らしい個展でした。
Kさんの絵と作家の関わり合いについての話が面白かったので紹介します。その方曰く、絵と作家の関係は、恋愛に似ているというのです。
始めは、勝手に好きになる。
次に、相手に振り向いて欲しくて色々と努力するようになる。でも最初の内はなかなか振り向いてくれない。ここで、諦める人と諦めず努力する人が分かれていく。
それでも努力していくと、たまに振り向いてくれるようになる。
それから、もっともっと努力を続けていくと、晴れて相思相愛になれる。
絵も始めはなかなか応えてくれない。応えてくれる為には、相手のことを本当に考えて努力することが大切だ。相思相愛になったら、絵は色んなことを教えてくれたり、自分から作品になろうとしてくる。という意味だったと思います。(ちょっと違うかな?)
それで僕はというと、初歩の初歩。勝手に絵を好きなだけ。「自分がこんなに絵が好きなんだから応えてくれよ」というストーカー状態だと言われました。
「ひどいな」と思いましたが、思い返してみると当たっていると思います。「努力したんだから」とか、「こんだけ絵が好きなのに」という気持ちが確かにありました。本当に良い絵が描きたければ、まず絵のことを考えなければならないと思いました。自分の気持ちや要望を絵に押し付けるだけではダメだな、と思いました。
その作家さんは、「俺は絵と相思相愛だから、絵が俺に色々なことを教えてくれる」と言っていました。作家さんの絵は、絵への愛が溢れているように感じました。
最近のコメント