絵の不思議
絵を描いていて、「絵って不思議だなぁ」と、つくづく思います。
例えば、絵は立体的なモチーフをわざわざ平面絵画にします。それを立体的に見えるように一所懸命影を付けたり遠近法を使ったりします。
難しく言うと、3次元を2次元にして、それを3次元に見えるようにするのです。
そもそも、絵はただの絵の具の跡です。
宇宙人や他の動物が絵を見ても、絵の具の汚れにしか見えないと思います。
「紙に絵の具をこすりつけて、何が面白いんだろう?」と思うかもしれません。
僕は、このただの絵の具の跡が、あたかも風景に見えたり、立体的に見えることにとても興味があります。「~に見える」と言うことに、絵の不思議さを感じます。
そういった中で、今試作しているのが下の絵です。
紙にアクリル絵の具でランダムに汚れを付けて、その汚れを何かの絵にします。
この絵で言えば、水色の汚れをまず描いて、そこからボールペン描いて鳥にしました。
ただのランダムな汚れが、ペンを加えることで具体的な何かに見えていきます。
無作為に作った意味の無い痕跡を、意味のある作品に変えていく。そんな試みです。
これは本に書いてあった技法なので、自分独自の方法に育てて行くのが今後の課題です。
とっても不思議で分からないことだらけの絵を、今日も制作しています。
人と比べて絵が上手かったわけでも、昔から画家になりたかったわけでもなかったのに、気づけば絵に魅せられて7年以上も絵を描いています。そんな自分自身の人生もまた、不思議だなぁと思います。
「青い鳥」(100×148mm)【部分】2014年3月
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